【小話】アルミ缶は“側面だけ軽く潰す派”です。効率だけでは語れない理由
45L の袋にアルミ缶を貯めて、スクラップとして売却する準備をしています。
多くの人は「缶はぺったんこになるまで潰した方がいい」と言いますが、私はあえて “側面だけ軽く凹ませるだけ” の潰し方にしています。
この「ほどほどの潰し方」が、実はとても扱いやすいのです。
今回は、私が“軽く潰す派”を選んでいる理由と、メリット・デメリットを整理して紹介します。
Contents
■ 側面だけ軽く凹ませる「中間の潰し方」
私が行っている潰し方は次のイメージです。
- 側面を手で押して、少し凹みができる程度
- 完全には潰さない
- 全体の形は残っているが体積が少し減る状態
この“缶の形を残す潰し方”が、なぜか実用的なのです。
■ 軽く潰すメリット
● ① 一袋あたりの重さが軽く、運搬がラク
完全に潰すと大量に入るため、一袋の重量が大きくなります。
軽く潰すだけなら、人力で扱いやすい重さに保てる のが最大の利点。
● ② 角が尖らず、袋が破れにくい
ペタンコに潰すと金属片の角が鋭利になり、袋を破ってしまうことがあります。
軽く潰すだけなら形状が穏やかで、袋が破れにくく安全。
特に私は厚さ 0.05mm の少し高い丈夫なポリ袋を使っているため、破れリスクは減らしたいところです。
● ③ 袋の形が安定する(中身が動きにくい)
完全に平べったい缶は袋の中で滑りやすく、寄せてもすぐ崩れます。
一方、軽く潰した缶は丸みが残っていて 互いに引っかかるため、袋自体が安定 します。
● ④ 整理・保管がしやすい
缶の形がある程度残っている方が袋が自立しやすく、積み重ねもしやすい。
保管スペースで散らかりにくいという地味だが重要なメリット。
● ⑤ プレス工程で“かみ合い”が良く、業者さんも扱いやすい
スクラップ買取業者では、缶を巨大なプレス機で ブロック状(バイル)に固めて 保管・輸送します。
ここで大事なのが“噛み合い”。
- 完全に平らに潰した缶 → 面同士が滑り、崩れやすい
- 側面が少し残った缶 → お互いに引っかかり、塊になりやすい
形が少し残っている方が、圧縮後のブロックが安定する と言われています。
そのため、業者の作業がスムーズになり、結果的に“良い状態のスクラップを持ち込む顧客”になるわけです。
私は今後もスクラップ業者さんと長く付き合う可能性があるので、
先方に配慮した状態で納品できること を重視しています。
■ 軽く潰すデメリット
● ① 袋の数が増える
体積効率が落ちるため、完全潰しより袋が増えがち。
● ② 保管スペースが多く必要
袋数が増える=場所を取る。これは覚悟が必要。
● ③ 一度に大量を運べない
袋が軽い代わりに、「袋の数」が運搬効率の限界になることがある。
● ④ 見た目の“量”が増える
袋が多くなるため、家で保管する場合に圧迫感が出る場合がある。
■ なぜ私は「軽く潰す派」に落ち着いたのか
結論として、私は次の理由でこの方法を続けています。
- 運びやすくて安全
- 袋が破れにくい
- 業者のプレス工程にも優しい
体積効率だけを見れば“ぺったんこ潰し”が正解に見えますが、
扱いやすさ・安全性・業者との関係性 を考えると、軽く潰す方がメリットが大きいと感じています。
■ まとめ:缶の潰し方は「自分の状況+業者目線」で決めるのが正解
アルミ缶の潰し方は、人によって正解が変わります。
- 保管スペース最優先 → 完全に潰す
- 手間軽減・安全優先 → 軽く潰す
- 業者と長く付き合う → 形を残し気味にする
私はこのバランスを考えた結果、「側面だけ軽く潰す」方法にたどり着きました。
今日の缶、ちょっとだけ潰し方を変えてみませんか?
■ 参考資料
※缶リサイクルの設計・梱包・スクラップ仕様に関する海外団体の公的資料
● The Aluminum Association(米国アルミニウム協会)
https://www.aluminum.org
・Aluminum Container Design Guide(PDF)
https://www.aluminum.org/sites/default/files/2021-10/AA_ContainerDesignGuide.pdf
● Institute of Scrap Recycling Industries(ISRI)
https://www.isri.org
・Scrap Specifications Circular(スクラップ品質規格)
https://www.isri.org/recycling/specifications
● Metal Packaging Europe
https://metalpackagingeurope.org
