ひまわり|Synthesizer V フリモメン 弾き語りカバー制作設定公開
福山雅治さんの「ひまわり」を
Synthesizer V フリモメンによるピアノ弾き語りカバーとして制作しました。
普段はSynthesizer Vを使用した合唱カバーを中心に制作していますが、
今回はフリモメンの声をじっくり聴けるように、
しっとりとした弾き語りアレンジで制作しています。
この記事では、実際に制作で使用した
- ボーカルスタイル設定
- EQ設定
- リバーブ設定
- ミックス設定
などをまとめています。
Contents
動画
制作コンセプト
今回のテーマは
「ピアノを弾きながら歌っている距離感」
です。
弾き語りはバンドアレンジと違い
- ボーカル
- ピアノ
この2つだけで世界を作る必要があります。
そのため今回は
- 音圧より自然さ
- 声とピアノの距離感
- 夕暮れのような柔らかい空気感
を意識して制作しました。
今回の弾き語りでは、強く感情を押し出すのではなく、
どこか儚く、少し切ない感情が静かに残るような雰囲気
を大切にしました。
制作環境
DAW
Studio One 7
ボーカル
Synthesizer V Studio 2 Pro
フリモメン
ピアノ
Presence
Acoustic Piano – Ballad
基本設定
| 項目 | 設定 |
|---|---|
| キー | G |
| テンポ | 68 |
ボーカルスタイル設定
弾き語りなので
- 男性らしさ
- 優しさ
- 柔らかさ
をバランス良くブレンドしています。
フリモメン ボーカルスタイル
Bassmen 35
Gentlemen 55
Softmen 60
Silkymen 25
この設定だと
- 男声の芯
- 優しいニュアンス
- 弾き語りの柔らかさ
が出やすいと感じました。
メロディとサビの歌い分け
今回の弾き語りでは
メロディとサビで大きく差をつけない
ことを意識しています。
弾き語りは
メロディ
↓
サビ
の差が大きすぎると
感情が不自然に聞こえる
ことがあります。
そのため今回は
よく聴くと少し違う程度
の歌い分けにしています。
ボーカル調声
調声では主に
- 母音の処理
- 語尾のフェード
- リテイク
を中心に調整しました。
Synthesizer Vでは語尾が
「ブツッ」と切れてしまう
ことがあります。
その場合は
- リテイク
- 母音調整
- ノート長さ調整
などで改善することが多いです。

ピアノミックス
弾き語りなので
ピアノの距離感
をかなり意識しています。
ピアノが遠すぎると
「誰かに演奏してもらって歌っている」
ようになり、
近すぎると
「せっかくの語りがピアノに埋もれてしまう」
ことになってしまいます。
今回の設定では
ピアノフェーダー
-2.5 dB
程度が良いなと感じました。
EQ設定
今回のEQは
- 低域整理
- 明瞭度
- 空気感
を目的に調整しています。
ピアノEQ

| Band | 設定 | 目的 |
|---|---|---|
| LC | 70Hz [24dB/Oct] | 低域整理 |
| LF | 設定なし | – |
| LMF | 250Hz -2dB | こもり除去 |
| MF | 設定なし | – |
| HMF | 設定なし | – |
| HF | 5.5kHz +1dB [Shelf 6dB] | 空気感 |
ボーカルEQ

| Band | 設定 | 目的 |
|---|---|---|
| LC | 80Hz [12dB/Oct] | 低域整理 |
| LF | 180Hz -1.5dB | こもり防止 |
| LMF | 設定なし | – |
| MF | 設定なし | – |
| HMF | 3.5kHz +1dB | 抜け |
| HF | 10kHz +1dB [Shelf 6dB] | 空気感 |
リバーブ設定

弾き語りなので
深すぎない自然なリバーブ
を使っています。
基本設定
Room Size 6.0 m
Width 0.75
Height 0.40
PreDelay 20 ms
Length 1.4 s
Mix 1.00
センド量
ピアノ -18
メロディ -16
サビ -18
メロディを少し近くすることで
歌っている距離感を作っています。
ラウドネス設定


弾き語りなので
少し余裕を持った音量にしています。
Integrated LUFS -16.6
True Peak -1.2dB
Reduction 約 -2.8dB
合唱作品より
少しダイナミックレンジを残す
方向で仕上げています。
まとめ
今回の弾き語り制作で意識したポイントは
- ボーカルとピアノの距離感
- 強すぎないサビ
- 自然な語尾のフェード
- 優しい空気感
です。
Synthesizer Vは調声次第で
とても自然な歌い方をしてくれるので、
弾き語りのようなシンプルな編成でも
しっかり表現できると感じました。
もしこの記事が
Synthesizer Vでの制作の参考になれば嬉しいです。
